番外編①🍹クリスマスプレゼントは……

終業式の後、煌希は

友人数人と遊ぶ

約束をしていると言っていたから

僕は先に帰って、クリスマスの

飾り付けや料理をして

帰りを待っていた。


明日からは

高校最後の冬休み。


内定が決まっている生徒はいいけど

殆どの生徒が

冬休みが明けてから

受験に臨まなきゃならない。


今日、煌希と遊びに行っている

メンバーも休み明けに

受験を受ける者が多い。


早く帰って来ないかなぁ。


煌希が帰って来たのは

午後の七時を過ぎた頃だった。


二人で食卓について

クリスマス仕様の料理を食べ

お風呂も済ませた僕は

何時もと違う格好をしていた。


まぁ、つまり

パジャマの上しか着てないってこと。


お風呂から上がり

髪も乾かして寝室に来た

煌希は僕の格好を見て

吃驚している。


『氷咲⁉


あなた、

なんて格好しているのですか……』


わざと、

こういう格好をしてるんだよ(クスッ)


『クリスマスプレゼントは僕じゃ駄目かな?』


ベッドから立ち上がって

煌希に抱き付いた。


『駄目なわけ

ないじゃないですか。


ですが、煽った責任は

きっちりとっていただきますよ』


わかっている。


『うん。


煌希の好きにして』


格好だけじゃなく

言葉でも煽ってみる。


『ぁぁん、煌希、煌希……』


何時も以上に激しい……


『はぁ~ん、ぁっ、ぁぁん‼』


起きたら、

僕の声は嗄れてるかな(苦笑)


まぁ、明日は

土曜だしいいんだけどね。


結局、煌希が満足して

僕を解放してくれたのは

翌日の明け方だった。


『氷咲、愛しています』


微睡む意識の中、

煌希がそう言って

瞼にキスをしてくれたのを

覚えているのを最後に

意識を手放した。


『僕も煌希のことを愛してる』

と意識を手放す少し前に

心の中で答えた。


~end~

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る