うちらはティエンフェイ!
早藤 祐
2020年1月 神戸総合大学深江キャンパス女子学生寮食堂
ヴォーカルの
ミフユはふと気になって聞いた。
「ねえ、バンドの名前だけど何故ティエンフェイなの?」
「古城さんにまだ話してなかったっけ」
そりゃ、今、入るって決めたんだから知るわけないでしょうがといささか呆れるミフユ。
「
なんという毒舌。幼馴染だから遠慮がお互いにないからとは後で聞かされた。
「古城さんはなんて呼べばいい?あ、私は『ふみよ』だから『ふーちゃん』でいいよ。
頷く
「私はみんなからは冬ちゃんとかミフユって呼ばれる事が多いのでどちらでも」
『じゃあ、冬ちゃんだね』と四人から言われた。
「ティエンフェイはねえ。漢字で書いたら天の妃なんだけど、とある場所の名前なんだ」
「お店?」
「ううん。この四人でやったろうぜと
「なんか凄そう」
「ま、このメンバーになった経緯は紆余曲折まではしてないけど、色々あったからね。だいたい1回生で自分達メインでバンド作らせろって言い出したのは早々いないからさ」
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