第21話:長編・3

 AK-47はソ連が開発した軍用小銃である。SATでは「カラシニコフ」と呼ばれることが多い。そして、口径は7.62×39㎜弾を使う。(東洋の国だからそうだが)そして、この銃はAKMの元になっている。そして、このAK-47もう一つのことで有名である。反動がでかいのである。それが意味していることは、ランニング・ショットが出来ない。すなわち走りながら撃てないのである。だから、この銃は腰うちが基本である。あと、6条右回りなために風で煽られることはこのほとんどの世界でない。

「日本軍はAK-47に慣れろ」

 当然隊長だが日本軍である私も練習させられることになった。

 私小銃がド下手の下手である。

 例は目の前に敵がいるのに緊張して明後日の方向に撃って殺されかけたこと(AIみたい)とかそれとかをたくさんしたことがある。

 当然この戦争でも何回かした。例えばあれとかあれとかあれとか。

 ソ連軍が的を用意する。

「放てぃ」

 ダララララララララララララララッラララララララン

 見事に全弾的を回避してやがる

「ド下手だな。川西日本軍第一隊隊長。」

 やっぱりソ連軍に言われてしまった。

「じゃあこれを撃ってみろ」

 わたされたのはUZIという短機関銃だった。

 このUZIはイスラエルが作ったとされる。そして9x19mmパラベラム弾を使う。軍用短機関銃である。短機関銃なために反動はあまり大きくないが、ライフリングが4条右回りなために、風にあおられやすい。

 私は撃ってみた。 

 ドガガガガガガガガガガガガガガ

「うん。これがいい。お前には。これを近接用に使え」

「ありがとうございます」

「だが、お前の真の能力を私は見ていない。残るのは狙撃だ。聞くところによれば君は狙撃がうまいのだろう。」

「はい。そうですが。」

「じゃあ、これを撃ってみろ」

 次に渡されたのはシモノフPTRS1941である。ソ連にはデグチャレフPTRD1941もありますがそのデグチャレフPTRD1941と違うところは射程距離が400mしかない(論外かもしれない)とボルトアクションではなく

 セミオート(もはや狙撃銃じゃなくてアサルトライフルじゃないの?)(でも対戦車ライフルだから狙撃銃の分類に入る)というところである。

 私はスコープを覗いて的を見る。そして狙いを定め、

 ドォォン

 見ると的の真ん中に当たっていた。

「すごいな。じゃあこれはどうか」

 渡されたのはドラグノフ狙撃銃(SVD)である。1960年代に作られ、今も残っている。使用銃弾は7.62x54mmR弾、セミオート、そして有効射程距離が600mであり、ライフリングがUZIと同じ4条右回りなために風にあおられやすい。

 構えて、撃つ

 パァン

 風はあったが的の真ん中に当たった。まぁ撃つ前に計算式が出ていてそこに撃ったからな。

 皆呆然と立ち尽くす。その後

「すごいじゃないか。多分君は世界一の狙撃手だよ」

「えへへ、そういわれても」

 ドオオオオン

「来たぞ、米軍が」

 今の音は米軍が戦車で砲弾を撃った音だった。

 米軍の軍団が見えてくる。

「川西君はデグチャレフPTRD1941を持って後ろに行って戦車を狙撃しろ。前は何とかする」

「了解」

 私は後ろに行ってデグチャレフPTRD1941のスコープを除くと女子の日本軍兵士が捕虜にされていた。

「あれは松本エリカ第2隊隊長じゃないか」

「前方の兵士に告ぐ。あの女の捕虜を生きたままこっちに連れてこい。味方だから殺すなよ」

「了解」

 そう言って日本がソ連側に入った第3次世界大戦がはじまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る