第3話:狙撃銃

「おぉ、ここが首都、東京か。だいぶあの世とはちがうなー。」私が言います。そうして、右には対物ライフル屋、左には拳銃屋。ここは銃の街なのでしょうか。私は対物ライフル屋のおっさんに


「おーい。ここって銃の街か?」と聞きます。


「ここ、初めてなのか。」おっさんが返します。


「ああ。死んだばっかりでよ。」


「そうか。ここは永田銃町だ。向こうには港軍服町、後ろが新宿爆弾町だよ。」


 おお、えぐい名前がつくもんなんだな。


「ところで、なにか試合に出るのかい。」おっさんが聞いてきます。


「ああ。生き返りをかけた試合。」私が返します。


「そうか、じゃあここには銃を買いに来たのかい?」


「ああ。」


「組み合わせは?」


「狙撃2丁とAR2丁と拳銃2丁。そのうち1丁ずつカバンに入れる。」


「お前何も説明されてないんだな。」


「ああ。」


「スマホ持ってるか?」


「ああ。」


 そのおっさんが私の携帯を奪って何かする。


「ほら、ここに収納ってある。ここに持ち物を登録しといてそのものの名前を2連打すると出てくるけ ど1回だけたたくと、そのものが収納される。」


「へえ、そうなんだ。」


「だからつまりカバンを持つ必要は無い。」


「はぁ。」


「で、何を買うんだ。」


「じゃあ、お勧めで。」


「お前、生前何か銃関係でやってたか。」


「SATを。」


「そうか。そしたら装備はM24だったってわけだ。」


「そう。」


「じゃあ、感覚ぶれをあまり生じさせないためにヘカート2がおすすめだな。」


「ヘカート2?」


「ボルトアクションで銃身長が700mmだ。」


「へぇ。案外似てるんだね。」


「でも、口径が12.6mmで実に大きくそのために有効距離は1800mそして最大射程が2km。だが重たい。」


「持ってみてもいい?」


「ああ。」


 私はヘカート2を持つ。確かに重たいが強そうだ。


「おっさん、これ1丁と付属品買い!」


「あざます。料金は12万です。」


「結構安いんだな。」


「ああ。ここの店は安いがモットーだから。」


 私は12万払います。


「ありがとう。毎度アリ!」


 私は次の店へ行きました。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る