第79話

「そうなんだー

 料理の出来る男性って素敵♪♪」



そっか。

先輩は、料理が出来る男の人がタイプなのか……

僕、全然料理は、できないや……


僕は、思わずため息をついてしまった。



「ん?

 彼方君、どうかした?」


「いえ、なんでもないです」


「ため息ばかりついていると幸せが逃げちゃうぞー」


「えっと、ため息をつく事で、体の中にある負のオーラを吐きだしているんだ……」


「あははは!

 彼方君、面白い!」



みさき先輩は、嬉しそうに笑った。

それを見ている池宮君も何故か嬉しそうだ。



「ねぇ。

 池宮君、彼方君って何時もこんなに面白いの?」


「んー

 みさき先輩の前だけじゃないっすかねー

 クラスでの日向は、無口ですねぇー」


「あー

 そう言えば、私と最初に会った時も全く話してくれなかったなぁー」



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