第55話

次の日の朝。


僕は、ギリギリまで眠り、そのまま学校に向かった。


教室に着くと、池宮君の怒声が、教室中に響いた。



「お前何やってるんだ!」



僕が、池宮君の方に目をやった時、池宮君は、岡村の顔を殴りつけていた。



「……」



岡村は、ただ池宮君の顔を睨んでいた。



「岡村、ちょっとやりすぎだよね」



クラスの女子が、小さな声で呟く。


僕の机の上には、またひまわりが置かれていた。

女子が言葉を続けた。



「ってか、なんでひまわりな訳?」



それに関しては、僕も思う。

なんで、ひまわりなんだろう……



「な、なんなんだよ!

 ちょっとした悪戯だろ?」


「悪戯にしては、度が過ぎているだろ!」



池宮君は、そう言って岡村の胸ぐらを掴んだ。

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