第44話

痛ッ!

触られるとその部分に電気が、走るような痛みが走った。



「あ、ごめん。

 痛かったよね?」


「大丈夫です」



僕が、そう言うとみさき先輩は、ニッコリと笑った。



「痛い時は、痛いって、言っても良いのよ?」


「大丈夫です」


「男の子だね」



みさき先輩は、そう言うと僕の頭をなでた。



「じゃ

 私は、そろそろ教室に帰るね」



僕は、それを聞いて腕時計の針を見た。


時間は、予鈴5分前……



「あ、送ります」


「え?

 いいよ」



先輩は、手を横に振った。

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