第8話.少年の正体と、いつもの朝
―そして、情景は戻り、霧河の自宅・・・―
〝ガバッ〟
「は~、夢か~」そう、今のは夢。
「網田謎留あみだなぞる」は霧河の本名であり、
「霧河竜令 (きりかわりゅうれい)」というのは、実は、偽名である。
そして、
さっきまで見ていた夢は、霧河自身の実体験なのだ。
そう、彼は毎年、クリスマスに、スパイのようなやり方で色んな子供達に
プレゼントを与えているのだ。
これは霧河が毎年、冬に
調査をして、クリスマスに色んな家でプレゼントを渡す
〝サンタクロース〟となるきっかけ、全ての始まりだったのだ。
ちなみに偽名は、万が一何かあって、「クリスマスに色んな家に
サムターン回しなどの
ピッキングで入っている人間がいる」
という事が世間に知られた時にそれが自分だと特定されないようにするために使っている。
もちろん、
前日していた「盗み聞き」による調査も、
クリスマスの夜に色んな子供達にプレゼントを渡すために行っていた事だ。
霧河はリビングへ移動した。テレビを観ながら朝食を食べたり、コーヒーを飲む。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます