37.冷めないうちに召し上がれ

「千也さん、今日のごはんは冷めないうちに食べてね」

「わかった」

 にっこりと笑う瞳にそう答える。

「冷めないうちに食べれなかったら罰金ね」

「いいよ」

「じゃあどうぞ、召し上がれ」

 運ばれてきた料理は冷奴だった。

「ええっと」

 千也は瞳の顔色を伺う。

「キッチンのこと、まだ怒ってる?」

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