夢想日記
凪常サツキ
本編
8月9日:ジョーカーとの共闘[暴力]
これはすごい夢でした。いきなり悪夢。ということで、この日記を取り始めたのは12日からなのですが、こちらは特別に書き記しておきます。
まずですね、私は映画館にいます。で、一通り映画館の中をうろつきまわった挙句、外に出ます。まるでニューヨークのようなおしゃれな通りをこれまた一通り歩いた後、路地裏にたどり着きました。
そこではヤクザが男性を殴り殺していまして、私はその男が撲殺されるのを待ってから、ヤクザの男を殴りました。→頭部破裂
グロいので少し飛ばします。
最終的に、私は一軒のボロアパートにたどり着きます。その中にはいるやいなや、住民が襲い掛かってきました。白のタンクトップに半ズボンというラフな格好です。
仕方がないので応戦し、一階を制圧します。
力がみなぎって来たので、二階に行こうとするのですが、ここで何と! 映画「ダークナイト」版のジョーカー――ヒース・レジャー扮する彼です!――が現れて、私にこう言います。
「手に持ったカードを見てみろ」と、
私は興奮を抑えきれずにカードを握り潰してしましましたが、ジョーカーは優しく耳元で
「安心しろ。どのみち“JOKER”だった」
と言うのです。かっこいい! 一生ついていきます!
そういうことで、二階、三階と、私とジョーカーは制圧していきます。
……もう何階なのか、分かりません。そして何人の住民を殺したのかも。
気付くと私とジョーカーは、汚らしい男性用トイレの中で、個室に住民を閉じ込めて殴打していました。ジョーカーはとなりで高笑いするのみです。
さすがに手がつかれてきたと思ったその時、トイレのドアが蹴破られ、警察が侵入してくるのです。そう言えば、窓の外からけたたましいサイレンの音が響いてきていました。
ああ、私の冒険も、これで終わりかと。そう思いながら手錠をかけられ、一階まで連行されました。その間、手についた返り血が妙にリアルな感覚で、べたつく感じとか、少し乾燥してざらっとしてくる感じとか……、とにかく色々なものが新鮮に感じたのですが、やがてアパートの前に止まっているパトカーの前に連れ出されました。そして私は、こう言われます
「残念だな。お前、こんな若くして人生を終えるなんて。死刑確定だぞ。家族がこのことを知ったらどんな顔をするか」
……家族というワードが警官の口から発された瞬間、私は無性に悲しくなりました。手についた血に、酔っていたのか、はたまたみなぎる力に酔っていたのか分かりませんが、とにかくあの言葉で目が覚めたのです。涙が自然と零れ落ち……、でもジョーカーがずっと笑っているので、何だか安心しました。ああ、そうだ。ジョーカーはダークナイトでも、拘留場から難無く逃げ出してたのでした。
そして覚醒。
(これはもう、夢想日記というより、”無双”日記……)
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