半年に一度の死神

太陽が灼け付く 日で皮膚は灼ける

爛れ消し飛んで 神経は茹だる

正気か狂気か境目はなくて

叫ぶ喉すらもカラカラだ 声は出ない


心の病だとか言われてもさ

名など付けられたところで治りはしないの

一番の薬は注射や錠剤(じょう)じゃなく

そばで代わりに泣く誰かだ どこにもいない


ああ 春の終わり 襲い来るんだ

誰にも見えなくて 信じられないあいつが

あらゆるうれしさも 楽しさも 全部

掌(て)に遊ぶように狩りさらう


代わりに絶対の絶望を置いて

そいつは笑った いや泣いているか

置きっぱなしじゃいられないから

放り出せもせず すみっこにかいためてる




月が妖しく 煌めき瞬く

揺れて霧のよう 吹けば立ち消ゆ

眠りか目醒めか どっちでもいいや

ただ身体だけは絶好調 超えられそう


もう 秋は終わり 夏が来る

なにも分からなくて なんだって分かりそう

この悲しみも むなしさも 全部

あいつのせいだってんならさ



あたしは あたしが、笑って泣いてるのかな



感情があいつの手にあるなら

半年のあいだで何をしよう

でも来たらすぐに刈り取られて

全部無駄になるんでしょう

決まった結末 "死"に向けて

何ができるだろう?


"その日、ぼくは願うことにした

すべては無意味に、いたずらに消え去るだろう

それでも、歩んで、這って、呻いて

誰も何にも知られないのだとしても

ぼくがかつてのそれらを想うならば

せめて彼らの救いにだけはなりたい"


冬が来て 春が来て 秋と夏の悪夢から

逃げるように 誰かを愛(かな)しむ

それでもいい それでもいい それで気が晴れるなら

あいつもさ やりたくてやってんじゃないのかもな

そんな歌を なんだかんだと 歌っていたら



そら、ふってきた

(So, a last foot to taken, huh...)

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