コケティッシュマスコット
悩みがなく、能天気で、明るく楽しい女は思ったよりモテた。
親から露骨な愛情を受けていないので、男からの直接的な愛情が単純に嬉しかった。
こんな自分でも良いのだ、と自信も付いた。
足りなかった何かを補う様に、男に走った。
男の家に転がりこんだりもした。
家にはあまり帰らなかった。
好きだと言われればすぐ体を許した。体の関係だけでもよかった。
セックスの時は男は優しくしてくれる。体なんてどうでもよかった。
何でも良いから、自分を見て、好きだよと優しくしてほしかった。
ただ、愛情の返し方が分からなかった。
プレゼントをもらった時の喜び方、ヤキモチの焼き方、愛してると言われた時の笑顔の仕方。
どこか、演技の様なぎこちなさがいつもあった。
男の愛情だけでは、全ては埋まらない。
どこか虚しさが残るのは、なぜなんだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます