床屋の腕前

「なあ知ってるか?」


「何が?」


「I床屋ってあるだろ?」


「ああ、割りと駅に近い所にあるな。」


「そうそう。そこに大きな絵が飾ってあるのは知ってるか?」


「子供の頃に行ってたから知ってるよ。確か風景画だったよな。」


「そう。あの絵をじっと見てるとな…。」


「ああ…。」


「…もみあげを左右非対称にされてしまうらしいぞ…。」


「……。」


         完

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