第613話 ウォンの誤算……(7)

 そう、女の子のような可愛い容姿をした少年……。流石、ジャポネの女王であり。美と時の女神であるシルフィーの目に叶うと言うべきなのだろうか?


 自身の義理の母が、他界した父に隠し。隠して所持していたのもわかる。納得できるほどの可愛い美少年だから。女王アイカも我を忘れと、言うよりも?


 己の元彼、婚約者、主、夫だったかも知れない。漢王になれなかったウォンの存在など忘れ、一目惚れ、無我夢中になった少年なのだが。彼……。



 二国の男王ではないか? 三国、四国と。まさにこの辺りの国々、領地、集落を己の美と若さ、容姿だけで統一したナンパ男。軟弱王子、王さま…。



 でも? 彼がおこなった。残した功績を思案すると、軟弱王健太は、皇帝さまと言っても過言ではない人物であり。彼の当初の目的……。

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