第611話 ウォンの誤算……(5)

 だってライザ自身は、女王アイカや彼女との繋がりの濃いい妹君達従妹、義理の母達、エリエやプラウム、サラにウルハとジャポネの女王シルフィー達の代わりに一族、眷属の漢戦士達の男の性、不満と欲望を、皆の代わりに叶え、漢戦士達の不満を解消しながら束ねている女性達だから。本来ならば、此の国の最高のシャーマン、巫女、アマゾネス、セックスシンボルは女王アイカや元丞相であったシルフィーではなく。女王アイカの叔母であるライザだと言っても良いぐらいなのだよ。


 もうそれこそ? 女王アイカの母の妹君だったライザだからね。影の女王と呼んでも良い存在なのだよ。


 だから女王アイカも含めて、その他の一族ゆかりの族長、領主、妹達や従妹、ジャポネの女王でさえ、ライザには頭があがらないから。


 己の夫を一晩貸せと告げられれば、女王アイカも嫌な顔はできず。渋々ではあるのだが。己の主を差し出した。可笑しな事件が過去にあったのだ。

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