　するとさぁ～？　美と時の女神シルフィーは～？　自身の濡れて光る唇を開いて──。

「あなた～？　味噌汁～と、ご飯って～、何～？」と。

　健太の後ろで、自身の頭を傾げながら新妻らしく可愛く訊ねると？

　今度は？　彼女の彼が？　自身の頭を傾げながら悩み始めるのだ。

　そして？　こんな言葉を漏らす。

「う～ん、う～ん。お味噌汁といったらお味噌汁なんだけれど？　女神さまの住む世界では？　お味噌汁と呼ばれるお汁はないんだね……？」と。

　美と時の女神シルフィーの可愛い彼は、少々悩んだ声色で言葉を漏らすのだよ。

　でッ、それを聞いた美と時の女神シルフィーはというと？

「えええ～、あなた～。私の住む世界には？　『お味噌汁』と呼ばれる物はないです……」と。

　彼女はここまで言葉を漏らしたところで？

「えっ？　『汁』って～？　あなた～？　もしかして～？　『お味噌汁』って～？　スープのことなの～？」と。

　美と時の女神シルフィーは健太へと訊ねるのだ。

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