第514話 女神様は? 日本の近代的魔法道具に驚愕……(13)

 すると~? 今迄~? 自身の主さまの背から甘え──。不思議そうに、彼の様子を見て確認をしていた美と時の女神シルフィーなのだが~?


「は、はい~。あなた~、わかりました~」


 と、慌てふためきながら言葉を返す。


 そう~? 彼女は~? 自身の主さまから急に告げられた。彼女自身が思いもしない台詞……。


 そう~? 冷めた料理を~? 彼女が初めて目にした多彩な魔法道具を使用して温めるから、『おいで~』の言葉を聞き──!


 彼女は咄嗟に、こんな台詞を慌てふためきながら漏らしたのだ。


 でッ、その後は?


 また自分自身の小さくて華奢な手を優しく握り──引く、主さまの、言うがまま……。


「僕の女神さま~! 早く~! おいで~!」に従い。


「あなた~! 待って~!」と。


 彼女は言葉を漏らしながら、幼い主さまに対して、嫌悪感や猜疑心も持たずに素直についていくのだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る