第455話 出逢い……(12)

 となれば~? エルフの美しい少女は、自身の卑しい身の上を、年下の男の子に悟られたと思い? 更に彼女は動揺、困惑……だけではなく。


 自身の肢体(身体)を震わせながら、美しい碧眼の瞳を濡らし始めるのだよ。


 彼女自身が、自分の身の上……。甥たちが恥ずかしくて仕方がないから~。


 と、同時に~? エルフの美しい少女は、年下の男の子を見詰める行為はやめて~。俯き始めるのだよ~。


 そんな可哀想なエルフの美しい少女に対して、年下の男の子は~?


 先程迄の彼の様子……。


 困惑しながら思案を続ける行為をやめて、年下の男の子はまた屈託のない笑みを浮かべ始めるのだよ。


 それも~? 自身の身の上、生い立ちが、年下の男の子へと悟られてしまったと誤認して気落ち……。落胆しているエルフの美しい少女へと向けられ──。


 その後は?


「ご、ごめんなさい」


 と、告げられるのだよ。


 だからエルフの美しい少女は、自身の心の中で?


(やはり~? 私の卑しい身分……。性奴隷だと言う事に男の子は気がついたようですね……)


 と、気落ちをしながら思う。

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