第182話 少年は更に猜疑心を募らせる(4)
(よーし、アイカさんとウォンさんの仲を事細かく気にするのはよそう……。先程みんなの話しを立ち聞きしてしまったけれど。二人の仲は変な仲ではなく、従兄妹だからアイカさんがウォンさんへと集落の政務の相談をしにいっていただけかもしれないし)と。
健太は自分自身に言い聞かせるのだが。集落内の政務の事ならば女王アイカはウォンではなく、現夫であり。男王でもる自分に相談をするのが健太は筋だと思う。
でも女王アイカは結婚当初から健太に相談をする事はしないし。自分達がこの小さな国の未来を託す為に、近代世界の日本から召喚した異世界の世界史、古代史にも詳しいガリ勉少年だった健太の提案を聞き入れる事は一切しないで、おばば様達やウォンの意見を聞き入れ採用をしていた事は今始まった訳でもない。
だから健太がその件で二人の仲を深く嫉妬心を募らせても切りがない事だから。
(まあ、アイカさんが僕の提案や意見を聞き入れないのは今始まったことではないから気にするのはよそう)と、彼は嘆くように思い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます