013話[田中と言う男]

シュー

MID4は白煙を上げている。

が、男は生きていた。しかも無事。四点ベルトのお陰。

「すまねぇ。俺は負けた。だから、あのMID4、ぶっ壊れたけどお前のモンだ」

と男は言った。

「いや、俺のモンじゃねぇよ。お前がこっちのチームに入ればな」

「申し訳ねぇから、入らねぇ」

「車をなくすのと車と一緒にチームに入るかだぜ?」

「くっくっくっ…。セコイやつだな庵野さんは」

「だろ?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る