先生

私には色が見えた


言葉だって書けた


なんなら殴ることも出来た


でも詩は書けなかった


私には頭が有った


私に似合うような頭だった


思想だって吐けた


私に収まるような思想だった


なんなら抱くことも出来た


私に抱かれるような愛だった


でも詩は書けなかった



私には先生が居た


先生だって私が居た


なんなら一つになることも出来た


それでも詩は書けなかった

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