なつやすみ


なつやすみ

あさ

ぼくは

かあてん

じゃっ

あける

そしたら

たいようが

へやのなかに

はいってくる

おとうさんは

ふとん

かぶる

「んーんう」

とかいう

「んーんう」

いもむしみたいだな

そうおもう

だから

こんなおとうさんは

おとうさんではないので

はやく

ほんとうのおとうさんにもどさなくては

ぼくは

おとうさんのうえにのっかって

おはよーだんすをする

おはよー、おはよー、あさですよーだ

おはよー、おはよー、あさですよーだ

これを

くりかえす

おとうさんは

うめく

「やめろおおう」

ぼくは

ぜんぜんわからない

なんで?

おとうさんにも

あさがこんなにきもちいいのを

しってもらいたいのに

だいどこの

おかあさんに

きく

「あさごはんまだあ?」

「まだ」

ふーん

まだなのか

もうたべたいのに

まだなのか

ぼくは

また

おはよーだんすをする

おはよー、おはよー、あさですよーだ

おはよー、おはよー、あさですよーだ

おはよー、おはよー、あさですよーだ

おはよー、おはよー、あさですよーだ

はやく

おきないかなあ

あさは

とっても

きもちいーのにねっ


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