ファイヤーグランパ
家宝が
燃えた
いえい
わたしは
全く御機嫌だけど
母はそうではなかった
あら大変
と
冷蔵庫の扉を
何度も開けたり閉めたりしていた
同じところを
くるくる回ったり
それからまた冷蔵庫を開けたりした
ようやく深呼吸をして落ち着いたのか
火を消そうと家宝の上に何かを置いた
おじいちゃんだった
「ぬあにをするんじゃ、さちこしゃん、わしじゃよお、とめごろうじゃよお」
入れ歯をしていない口でもごもご言った
けど母はそれに気付かずおじいちゃんを燃え盛る炎の上に設置した
「うぎゃああああ」
おじいちゃんが燃えた
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