大自然の幻想
わたしたちが
顔から実に色々な液体を流している最中に
森で
リスたちはコーヒーを啜っている
じゅるり
「ああ、うめえや」
リスが言った
「こりゃあコロンビア産の豆だ」
大自然などと言っても所詮はこのようなもの
人間がただ見ていないだけ
「おい、今日はカメラマンが森に来るぞ」
「またほっぺたに木の実なんか詰めなきゃならねえ!」
ひどく非合理的だと訴えている
取材班が帰ったら憎々しげに木の実を地面に吐き捨てるのだろう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます