幻想巨大数エントリー作品「巨界と秋穣子」
巨大数大好きbot
巨界と秋穣子
==茶番==
巨界が幻想郷に発見されてから6年。幻想郷から巨界に移住する人の数は加速度的に増加し、現在では増加した人口を支えるための高度な農業体制も確立している。現在の主要農作物は大草、重草、逆草であり、その中でも大草は特に有名である。実際、巨界で農業が始まって以来、大草は品目別額面ベースでの農業生産量第1位をキープし続けている。前年度は巨界の全GDPのうち0%が大草の生産のために費やされ、6年後にはこの比率が0%にまで上昇する見通しである。
しかし、大草は巨界で消費されることはほとんどなく、生産された大草のうち100%が輸出されている。巨界産の大草は他の世界でも人気があり、巨界産の大草が全世界の大草のうち100%の販売シェアを占めていることはよく知られている。
例えば、幻想郷で販売されている大草の100%は巨界産である。巨大数たんによる巨界破壊異変で巨界での大草生産量が前年比0%にまで落ち込んだ時に幻想郷に大草が6本しか残らなかったときは大混乱になった。そのときの会話ログが残っているので転載する。
魔理沙「ちょっと妖夢、大草が切れてるぜ。買ってきてほしいぜ」
妖夢 「店を6軒回ってみたけど、どこも売り切れてた」
魔理沙「霊夢、今日の食事は大草じゃなくてもやしだぜ。大草が切れたんだぜ」
霊夢 「大草が切れたって何があったの」
魔理沙「知らないのか?全世界から大草が消えてるらしいぜ」
霊夢 「全世界から大草が消えてる・・・異変だな・・・」
魔理沙「前は葉っぱ6枚で大草一袋とかバーゲンセールやってたのに、昨日はオークションで大草1本に5000兆円の値が付いたぜ」
霊夢 「5000兆円って、欲しい以外に用途あったのか」
妖夢 「そういえば、巨界にいる巨大数たんっていうのが異変の核らしいよ」
フラン「じゃあ私が行ってくる。その巨大数たんをきゅっとしてドカーンすればいいんだろ?」
~少女移動中~
フラン「巨界には着いたけど、巨大数たんはどこにいるんだろう」
↑ 「キェェェェェェ」
↑ 「キェェェェェェ」
・
・
・
↑ 「キェェェェェェ」
フラン「これ全部・・・巨大数たん?」
巨大数たんは巨界の水分を吸って巨界全体の100%を埋め尽くすまでに増殖していたのである。
↑ 「私たちが巨大数たんキョダ!私たちを破壊しに来たキョダね!全力で戦うキョダ!」
~少女戦闘中~
フラン「はぁ・・・はぁ・・・」
↑ 「私はまだあと6回の変身を残しているキョダよ!」
~少女移動中~
フラン「破壊に失敗した」
魔理沙「フランでも壊せないものがあるのか?それに羽がちぎれてるぜ」
フラン「破壊しようとしたが数が多すぎる、魔理沙がマスパを撃って全部一気に破壊してくれ」
魔理沙「わかったぜ。やってみるぜ」
霊夢 「前みたいに私たちの住居を半壊するのはやめてくれよ」
魔理沙「大丈夫だぜ。巨界でぶっぱなすからこっちに被害はないんだぜ」
霊夢 「ならいいんだが」
この後、マスタースパークにより巨大数たんの100%が破壊され、大草の生産量が異変前の0%にまで戻ったことが巨界の資料により判明している。
そんな巨界に、今年も収穫の時期がやって来た。幻想郷の住人たちの反応は様々である。
魔理沙「巨界で収穫祭をやるらしいぜ」
霊夢 「収穫祭か。収穫手伝ったらお金もらえるかな?」
チルノ「大草⑨本収穫するぞ!」
紫 「今年の収穫量は⑨本なんてものではないのですが」
巨界では、収穫を祝う収穫祭がこの時期に伝統的に行われている。収穫祭なので、秋穣子も巨界に来ている。収穫時に秋穣子を呼んでも本来は何も起こらないはずであるが、巨界なので当然収穫時に作物が増殖するようになる。
魔理沙「実は、今年は私も巨界で大草を育ててみたんだぜ」
霊夢 「どれくらい植えたの?これから何日分かの食糧になるといいけど」
魔理沙「お試しパックで10^28本ほど植えたんだぜ。全部収穫すれば大体これぐらいは持つかな」
(魔理沙は3本の指を立てる)
霊夢 「3年分ってこと?」
魔理沙「いや、3日分だぜ」
~少女移動中~
魔理沙「着いたぜ。ここが私の育ててる大草のあるプラントだぜ。6階は全部私の大草だぜ」
霊夢 「ここで大草を育ててるのか。どうやって育ててるんだろう」
魔理沙「普通の植物と同じように育つぜ。水と光があればどこにでも育つ強い植物なんだぜ」
霊夢 「そんなものを普段食べていたとは・・・大草に感謝するよ」
==定義==
ここでは、巨界で最も簡易的な大草栽培プラントを見ることにする。
このプラントには、0番からN番まで番号の付いた畑がある。Nはプラントにより異なる自然数である。
各畑では、0本以上の大草を栽培することが出来る。
収穫祭中にこのプラントから大草を1本収穫すると、秋穣子の能力により、収穫した畑の番号より小さい番号を持つ全ての畑に、収穫祭中にそのプラント内で収穫した大草の合計本数と同じだけの大草が生える。
魔理沙はN=10^28のプラントの10^28番の畑のみに10^28本の大草を栽培した。魔理沙が「大草が1本以上存在する畑のうち最も番号の小さいものから大草を1本収穫する」という収穫方法を大草がなくなるまで繰り返すとき、最終的に魔理沙が収穫する大草の本数を「穣子数」とする。ただし、収穫開始から収穫終了まで収穫祭は継続しているものとする。
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