アプリ

片っ端からアプリをインストールしてはアンインストールを繰り返す。


わたしの毎日のように新しい情報をインストールしては飽きてアンインストール。



そんな情報社会の中でもわたしは生きてる。

飲み会に行っては男の顔に×をつける。

何様?と言われてもすぐにアンインストール。


あなたを忘れたくてあなたというアプリを探しても全てがサクラ。


泣きそうになってもすぐにスマホを探す。

しかし、夢の中ではそれは叶わない。

丸裸にされたわたしを野獣がインストールする。

飽きられてアンインストール。


繰り返しのつまらない毎日…。


でも、そんな毎日を生き生きと生きてる人達がいる。

わたしにはキラキラして眩しくて目を閉じてしまいそうな人達。


インストールもアンインストールもしないわたしにあなたはもう一度微笑み返してくれる?


確かにあなたを愛していたアプリは存在していた。


毎日、必死になって探す。


あなたというアプリを。

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