源三郎江戸日記(弟四部)58 それをそなたは忘れてはならぬ、不正の根を断ち切らねば藩を維持することなどできないのじあ、わしが私腹を肥やしていない事は殿はご存知であった、しかし、悪巧み


源三郎江戸日記(弟四部)58


それをそなたは忘れてはならぬ、不正の根を断ち切らねば藩を維持することなどできないのじあ、わしが私腹を肥やしていない事は殿はご存知であった、しかし、悪巧みに乗ってしまった、

事は事実じあ、切腹に値するが剣客は死ぬ時は、切り死にしかないのじあよと言うと、肝に銘じます、いかなる圧力があっても心の曇りを払い立ち向かいますと言うので、よく申したと酌、

をして、


知らない間に大きく育った息子を頼もしく思ったのです、多分鳴海屋が影光様に連絡したはずじあ、大勢で襲うてくるじあろう、遠慮はいらぬぞと言うと、ハイ、躊躇はしませぬかかる火、

の粉は振り払うだけです、ここで奸賊を一網打尽にして後顧の憂いを絶ちますと言うので、もう少し待て十分準備をさせるが良いと酒を飲み干したのです、暫くしてもういいじあろうと、

料理屋を出て屋敷に向かったのです、


屋敷町に差し掛かると、来たなと言って歩いて行き、隠れていないで出て来いと言うと、20人が二人を取り囲んだのです、影光様わし達を忙殺しょうとの企みでござるかと伊織が言うと、

親子そろってあの世に送ってやる、鳴海屋から奪った書付を出せというので、伊織が欲しくば腕で取るが良いと言うと、うぬ~みなの者切り捨てよと言うので、伊織と伊衛門が奸賊めと、

言うと刀を抜き、


切り込んだのです、寄せてはぐわ~と言う声を出して次々と倒れたのです、残り5人となり、1人も逃さぬぞと言って伊衛門が切り払うと逃げようとするので、回り込み切り捨てたので、

す、伊織がさあ影光様だけになってしまいましたぞと言うと、わしを殺せばただでは済まんぞと言うと、もとより承知の上と言うと、おのれと言って影光は刀を抜いて切りかかって来た、

ので、


振り払い小太刀を抜いて二点一流の構えで受け止めて、刀を外して右から振り下ろすとぐわ~と言って後ろに倒れたのです、伊衛門が見事じあ留めはささなくて良いと言って、影光様悪、

の報いで御座ると言うと、首をはねろというので、苦しみながら死ぬのですと言うと、おねがいじあ苦しいとどめをと言うので、しからばごめんと脇差を抜き首から差込むとぐわ~と言、

って動かなくなったのです、


伊織心配するな気絶しただけじあ、首の皮を刺しただけじあよと笑ったのです、目付けを呼んで来いと言うと、伊織が走って行ったのです、転がっている者に心配するな軽く切っておい、

た、命には別状ない、これに懲りてわしらに逆らわぬ事じあ、次は首をはねるぞと言ったのです、目付けが来てこれはと言うので、帰り道を襲われたので切り捨てたのじあと言って、

怪我して動けないものは、


はこんでやれ、歩けるものは歩いて屋敷に戻るのじあというと、みんなは影光を担いで屋敷に戻ったのです、殿には伊織から報告する、案内なされと言うと目付けは伊織と城に向かった、

のです、御座所に行き殿にすべてを報告して書付を差し出すと、よくやった、そなた達を襲うたものは家禄半減にする、勘定奉行もお役ごめんにするぞ、直ちに屋敷にいき申しつたえよ、

勘定奉行は、


組頭の山脇に昇進させる、不正を明らかにして報告させよと言って、鳴海屋に役人をやり不正蓄財は1万両を残して没収しろ、家業はそのまま続けさせよ、直影光は隠居して嫡子に家禄、

半減して相続を許すと言ったのです、目付けが承知しましたと御座所をでて行ったのです、伊織これからは伊衛門の代わりに政を頼むぞ、次期をみて家禄は元にもどすと言うので、それ、

は無用に御座ります、


2000石も高禄に御座います、一門も含めて石高は減らさねばなりませぬと言うと、あいわかった、今回でわしも懲りた、不正が起きぬような仕組みを考えて上申しろと言うと、承知しま、

した父に代わり一生懸命奉公しますと言うと、頼むぞと言うと御座所を下がったのです、そのころ源三郎達は代官所を出て宿場の旅籠に草鞋を脱ぎ祝杯を上げていたのです、源蔵これで、

良いかなと言うと、


これで黒田藩の郡奉行に面子が立ち申した、かたじけないと言うので、いいのじあよと言うと、ところで小倉藩のネズミはどうするのじあと聞くので、それ位は藩主がやらねば立つ瀬が、

ないが、かえってもう一炙りしてネズミを追い出すしかないじあろうというと、本来ならお家改易じあなと源蔵が言うので、政とは魑魅魍魎なものなのだよ、じやからわしは好かんと酒、

を飲み干すと、


しかし天の神が源三郎になんとかしろと言うているのじあろうと笑うので、まったく、損な役回りじあな、源蔵はそうそうに商人になった楽じあなと言うと、わしはせいぜい盗人の頭の、

器じあが、源三郎は違うのじあよ、今の役目を投げ出されるとわしらが困るのじあよ、めげずに頑張ってくれと言うと、みんなが頷いたのです、うさはらしに博打をして儲けた金で女で、

も買いにいくぞ、


飛猿と言うって旅籠を出たのです、飛猿が案内しますと言うので、女郎屋の離れにある博打場に行き10両を木札に替えて座ったのです、それではまず半だと5両かけると、飛猿も半に掛け、

たのです、壷を開けると半です、飛猿が大儲けですねと言うので、次は10両でこれも半じあと言うとまたも半です、次は丁に20両じあとかけると、丁でたちまち40両となり、この辺で、

勘弁してやろうと、


45両を小判に変えると、男が旦那ついていましたね、帰り道は気をつけてくだせえと言うので、わしを襲うと怪我するぞと言うと博打場を出て、飛猿にお前も35両儲かったろうというと、

ハイ、しかし、殿の博打運はどうなっているのですかねと言うので、さて女でも抱くかと女将に一番売れない女を頼むと言うと、え~と言って、おかしなお武家様ですね、わかりました、

と言うと部屋に別々に案内したのです、


飛猿がわしはいい女を頼むと言うと、ハイ、承知しましたと部屋を出て行ったのです、源三郎が手酌で酒を飲んでいると、いらっしゃいませ、さくらといいますと傍に座り酌をするので、

飲み干して杯を渡して酌をすると飲み干したので、一番売れない女を頼んだのだが、そなたはえらいべっぴんじあのう、なぜ売れないのじあと聞くと、旦那が博打で大勝ちなさった事は、

女将は承知ですよ、


そんな女はつけるはずはないですよ、わたしはそんなに売れる女ではないですがと言うので、腕は凄いのかと聞くと、大体はまって何回も通ってきますと笑うので、それは凄いなと股に、

手を入れると、足を広げるので敏感な部分を触ると、凄くぬれています、これは凄い部屋に入った途端にぬれるのかと聞くと、油を塗っているんですよと笑うので、臭いをかぐといい臭、

いがします、


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