天才科学者と小さなロボット
紗斗
天才科学者と小さなロボット
一日目
一日目。僕は起動した。
視界がぼんやりとしたものから鮮明なものになっていく。次第に一室だと気づいた僕は辺りを見渡した。
ここはどこだろう、と思考に
「起動できたんだね、良かった。初めまして」
それは現れたと思うと歩き出し、カプセル型の装置の
約百七十五センチメートルの身長に
「ハジメマシテ」
プログラミング通りに事を終えると、人間は僕の頭を
「私は科学者。君に"心"をあげたいんだ」
正確には科学者という名前ではない、というのは理解したが、"ココロ"という単語がプログラムをどれだけ検索しても引っかからない。何度も試みるが出てくるのはErrorの文字。
「…"ココロ"?」
どうしようもなく疑問形で復唱すると、科学者は小さく笑った。
「これから一緒に知ろう。さぁ、踏み出して」
科学者は
こうして、科学者と僕の日常は始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます