第21話-3

「けどねタカちゃん。私、副生徒会長も捨てがたい属性だと思うの」


「ほう、みゆき……それはまたマニアックな所を突いて来たな!!」


「憧れの生徒会長もいいけれど、その生徒会長になって、副生徒会長に支えてもらうっていうのも――捨てがたいシチュエーションじゃない!!」


「あぁまったくだ!!」


 副生徒会長。

 副という接頭辞が示す通り、生徒会長のサポート役。


 時に生徒会長の懐刀となり彼に変わって活動する。あるいは、彼のよき相談相手となり、その在り方を肯定する存在。切っても切れない相棒バディ

 それが副生徒会長。


「最初は仲が悪かったのだが――」


「イベントを重ねて仲良く――」


「ツンツンからのデレデレ展開」


「異性として意識する黄金の関係」


 それが、生徒会長と副生徒会長。


「つまり!!」


「生徒会に入って、生徒会長と副生徒会長になれば!!」


「「幼馴染から脱却できる!!」」


「「「もうデレデレじゃん!!」」」

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