第17話-2
「タカちゃん、本当にやるの?」
「あぁ、本当にやるさ、みゆき」
ためらいの視線を向けるみゆき。
そんな幼馴染に、俺はきっぱりと男らしく言った。
言い切った。
そう、属性検証に戸惑いは厳禁。
俺たちはなんとしても、幼馴染の壁を越えるための新たな属性を見出さなければならないのだ。
ヤンデレ。
それがたとえそれが、呪われた諸刃の剣だったとしても。
それを手にして幼馴染の壁という敵に立ち向かわなければならないのだ。
そして――結婚へ。
「結婚するため、ヤンだろうが病みだろうが検証する。いや、使いこなしてみせる。俺はそういう覚悟だみゆき」
「……タカちゃん!!」
「たとえお前がヤンでいても病んでいても、俺はお前をお嫁さんにしたい。なんとしても、幼馴染の壁を突破して、嫁にしたいんだ――だから!!」
「……分かった!! やろう!!」
どうやら分かってくれたらしい。
正面に座るみゆきは、俺の言葉に力強く頷いた。
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