第16話-14
という訳で。
俺はみゆきに冬服を借りて女の子になりました。
ただ、ツインテールを生やすことはできませんでした。
「タカちゃんかーわーいー!!」
「……そうか?」
「イケてるよ!! なんか、このまま百合漫画になれそうだよ!!」
「……そうか!!」
「「「なれないよ!!」」」
なれるかなれないか。
それは読者が決めるのだ。
とにかく、みゆきがご満悦なようで、よかったよかった。
しかし――。
「どうだ、みゆき。女の子になった俺にドキドキするか?」
「……お嫁さんにはなれないけど、お嫁さんにはしたくなったよ」
「……みゆき!!」
「……タカちゃん!!」
「みゆき!!」
「タカちゃん!!」
俺とみゆきは抱き合った。
背中に百合を背負って抱き合った。
性別の壁くらい越えてみせよう。だって、俺たち――。
幼馴染だろう。
「「「趣旨ずれてるよ!!」」」
【第16話 おわり】
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