第175話ラルクの国立競技場公演その1
(何の趣味もなかった私が、こんなにもビリヤードに熱中するようになるなんて……。この世界を教えてくれたてっちゃんには、いくら感謝してもしきれないくらいの、感謝の気持ちで一杯……)
例によって秀美は徹也と、錦糸町のルパンで、ビリヤードをやっていたときに、秀美はふと、そんなことを思っていた……。
開催が決まった東京オリンピックのために、メイン会場となる国立競技場の建て直しのプランが、ようやく正式にデザインなども含めて、決まった。
国立競技場はもともと老朽化が進んでおり、また迫る東京オリンピック開催による、東京オリンピックのための、新しくメイン会場にするために、国立競技場の解体と建て直しが決まって、国立競技場のコンサートのための利用が、大幅に規制が緩和されたこの年に、急にこの三月の三連休のうちの前半二日間を使って、ラルクが単発のコンサートを、二日間に渡って行なうことが決まった。
徹也はファンクラブのチケット応募に応募した。正直今回の公演で、一度に何万人を入れるつもりなのかは、現時点ではわからなかったが、国立競技場の入れるキャパと、ファンクラブの会員数からすると、チケットを取るのは絶対に無理だろうな……とは思いつつもファンクラブで応募をしてみたら、なんと金曜日の祝日の方のチケットが、無事に二枚取れてしまった。
徹也はまずは今日子を誘ってみたが、今日子も土曜日の方のチケットが二枚取れており、また金曜日の祝日の方は今日子の都合により、どうしても行けそうにないという。
それならば……と徹也は思って、思い切って秀美を誘うことにした。
実際に徹也が秀美に誘いの声をかけてみると、あっさりと「てっちゃんと一緒に行きたい!」と、秀美は言ってきた。ちなみにどうやら秀美はラルクのコンサートに行くのは、今回がはじめてのようであり、なおかつ国立競技場へ行くことも、これまたはじめての経験だという……。
徹也は秀美に公演当日は、都営大江戸線の国立競技場駅で待ち合わせしようと、そう声をかけた。
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