第139話健の電気工事二種の試験勉強中に葉月が
ある日の夜に、突然葉月が健の部屋へと入ってきた。健はちょうど電気工事二種の、資格の勉強をしていたときである。葉月は健に対して、
「へえー、健くんって大学生なのに、試験のための勉強なんてしているんだ。健くんって努力家なんだね。ところで何の試験勉強をしているのかな?」
葉月がそう聞いてきたので、健は、
「電気工事二種の試験勉強だよ。来月にその資格の筆記試験があるから、今過去問集を使って、最後の追い込みをしているところなのだよね」
健がそう答えると、葉月は、
「ふーん。健くんって見かけによらず、本当に努力家なんだね」
などと返事を返してきたので、健は、
(見かけによらず……は余計だろ!)
などと思いながらも、健は葉月に対して、次のように話を続けた。
「ほら、俺たちの父親が電気の仕事をしているだろう? それの跡を継ぐために、俺も今の大学に入ったようなものだからさ。でも電気工事二種は、別に大学を卒業していなくても、それどころか学歴とか今までの経歴とか国籍とか、電気工事二種はそういったことは一切関係なく取れるから、今のうちに取っておこうかと、そう思って今勉強している最中なのね」
「結構難しいの? その電気工事二種? って資格の筆記試験ってさ」
またそう葉月が聞いてきたので、健は、
「そうだね。数式が関わる分野なんかは、今の段階でも結構いけるのだけれど、他にも普段なかなか目にしない機械の写真の判別の問題なんかもあるから、それなんかの暗記には、今も結構苦労しているかな?」
すると葉月はこう言って、
「まあ健くんが、試験が合格するように、私も祈っているから、試験勉強、頑張ってね!」
そう言って葉月は、健の部屋から出て行った。
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