引きこもりの主人公は青春したい
ゐぬゐゐぬ
プロローグ
夕暮れの西日の中で、俺は目を覚ました。
子供達に帰宅を呼びかける音楽が鳴り響く。
夕方に目を覚まし、朝方に眠る生活を始めてから3年目の春だ。
俺は、天井を見上げた。
手を伸ばすと、黒いしみが天井いっぱいに浮かんでいるように見えた。
同級生たちの罵倒の声、嘲笑の顔、楽しそうに蹴り上げる運動靴が見えて、俺は布団を引き寄せた。
朝も起きず、学校にも行かず、勉強もしない生活にも、もう慣れ切ってしまった。
俺と世界を繋ぐものは、孤独と……
一人の幼馴染だけだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます