第一章 1

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 爽やかな風、日光を目一杯に浴びる草原、全てを飲み込んでしまいそうな蒼い空。

 ここはどこかって?

 んー、そうだなぁ……。簡単に言うと「異世界」。

 ……え?異世界とは何か?

 森とか地下とか色んなところに大きくて超〜つよいボスモンスターがいるらしいけど、今のところスライムしか出てきていない超〜〜平和な世界。

 俺の日課は、近くの丘まで行ってスライムを5体くらい倒したあと、鳥やら木の実やらを取ってきて、ご飯を作る。午前中はそれをただのんびりやる。

 街の至る所に食事処があるけど、そこに行くかは気分次第。

 昼からは薬屋、やってます。それも一人で。

 いらっしゃいませを言うのも一人、毎度ありーを言うのも一人、店の準備をするのも一人。

 いつも俺は一人だ。


 ドンドンドン!……。


 あ、訂正。「基本」いつも、一人だ。

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