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  • 河の流れと集う人々への応援コメント

    拝読しました。
    丁寧語口調で語られる、まるでポエムのような小説でした。
    観光客にとっては何千年とかけて造り出された壮大な河川、一方の住民?(リーロイとチェンサ)にとっては日々を脅かす恐ろしい川。
    この二つの状況をうまく書いた、とても趣のある小説でした。

    少し欲を言わせてもらうと、二人が出会った時ではほとんど進展していないように見えたのにその後段々とお互いを意識し始める展開の部分ですが、少し描写が足りないと思いました。
    居心地の悪い空気の後、どちらかがきっかけを作ったうえでその後の展開につなげた方が、より物語に入りやすいかなと思いました。

    それでも大変推敲なされた素晴らしい小説だと思います。
    これからも共により良い小説を作り上げていきましょう。
    長文失礼しました。

    ケンジロウ3代目

    作者からの返信

    ありがとうございます。

    かなり昔の初めての海外旅行から想像を膨らませて書いた、私の初期の頃の作品です。旅行先は桂林、今はどんな風景が広がっているのでしょうか?

    今もあまり変わりませんが、この作品を書いた頃は、表現したいことの具体的な出来事を、どうしてもうまく書けなかった、ちょっと逃げてごまかしていた部分があります。
    ただ、この二人には、あえて「出会っての進展」はなかった、そこを強調したく思っていました。
    古風で閉ざされた寒村がぽつんぽつんとある中、ここに住む人たちは、おそらく、親のいう人と一緒になり、自由な恋愛なんてないでしょう。
    そんな環境で育った二人には、言葉を交わせる状況にあって何も通じ合えない、そんな不器用な状況を描きたかったのです。
    あとあと、その時のことを思い出せば、何も言わなかったことへのちょっとした後悔と、お互いを美化する想像力が湧いてくる。それは、まさに妄想の産物であって、現実ではないかも知れないのです。
    二人の真の出会いはこれからです。
    その対極にあるのが、観光船に乗る老夫婦……ということになります。

    ……って、作者が解説してはいけませんね。(笑)