縁観論

第15話 第二のパラメーター、複雑値

　続いては複雑値です。ある論理集約点を構成する下層の即今縁がどれだけ複雑であるかというパラメーターです。

　同じ数の礎点の集合体でも関係が複雑な場合と単純な場合があります。複雑値が高いと論理的な挙動を取るための潜在的な能力が高い事になります。複雑値とはいわば論理的スペックです。複雑であればあるほど論理的なスペックが高く論理的な答えを導き出す力があります。

　論理的であると言うことはすなわち目的のために未来を予測する力が高いという事です。逆にどんなに大量の礎点や論理集約点が集まっていても単純な関係の連続で構成されている場合は相対的に非論理的であるという事になります。つまり単純な構造の論理集約点は近い未来しか予測できず論理的スペックが低いのです。

　しかしこれはあくまでスペックであり潜在的な能力に過ぎません。実際にアウトプットとして論理的な挙動を取れるかどうかは別の問題です。