慢性的な鈍痛

鳩尾は変に圧迫され

嫌な脱力感

微かな頭痛と目眩

これらを意識の隅に置きながら今日も生きる

聞きたくない事

見たくない事

感じたくない事から逃げる

逃げる

けど

逃げ切れない。

だから煙草を吸う

喉が炎症を起こそうとも

だから酒を飲む

手が震え始めてきても

ニコチンを摂取しないと幸せを実感できない

アルコールが回ってないと人並みの行動が出来ないのだ。

人間としても生き物としても不完全な僕を肯定するのは肌と肌が触れ合っている事実だけ。

どれだけ誰かが言葉を重ねようとも

それは平面が無い積み木のように崩れやすく、ただただ無意味。

事実のみが僕の価値を示す値札。

中で果てるのは最早動機として機能せず

ただの承認欲を満たす行為に成り下がる。

だから好きな女の子と性を交えるのだ

好きな女の子に肯定されたいから

自己承認はぶっ壊れ

他者に承認して貰わなければもうぶち壊れた脳味噌を掻き回して血で頭をベタベタにするのが末路だから。

「俺の人生には意味がある」と誰も胸を張って言えないのだから

価値のある人生など無いのだから

ただ

それはあまりに悲しすぎるから

人はそこに愛を感じようとするのではないか。

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