胸と死

ふくよかな胸に包まれて死ぬ夢を見た。

僕は傷だらけで脚を引きずりながら目的地も無く歩いていた。

全身の不快感

疲労

不安感

でもまだ歩ける気がしたから歩いていたら

ふくよかな胸に抱きかかえられ

僕は眠るように死んでしまった。

不快感を削ぎ落とされていくような感覚。

身悶えする様な快感では無く

ただ安心する様な

休日に布団に包まったまま二度寝する様な気持ちよさと安心感の中

死んでしまえたら

僕はなんて

幸運なのだろうか。

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