別の人間

全て同じ様で違う。ただ似ているだけ。

身体が震え

酒に溺れ

血を滴らせるまで愛し

離したくなく

しがみついていたかったのは貴女ではなかったのだ。

貴女に似ている

別の貴女

昔の貴女だったのだ。

憧れ

愛した

高貴な貴女はもう死んでしまい

残ったのは

生きる事に必死な

汚らしいドラ猫であった。

そんな貴女を愛する事は出来ず

瞼の裏に昔の面影を探しながら

今日も僕は吸い飽きたメンソールを雑に喫う。

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