濁り

ベットリー

眼鏡と街をお散歩した。

汚さをお洒落さで隠すキンダーエッグのような街。

今日は眼鏡の親は在宅中の様で残念ながらエアコンの下で寝っ転がる事は望めなかった。

ダラダラと涼しそうな屋内の施設をハシゴする。

使う気も買う気もない文房具を眺めては、別の目的地まで、歩いていった。

病み上がりの眼鏡を気遣いはせずにガッツリ昼からラーメン屋に入った。

冷やしラーメン。

チャーシュー麺。

どちらを選べば未来の僕が満足してこの店を出る事ができるだろうか。

暑い日だから冷やしか。

「いやこの暑い時に熱いのがいいんですよ大将。」いつぞや観た動画内のセリフを思い出す。

チャーシュー麺もいいな。

しかし今食べたいのは冷やしなんじゃあないのか？

「スイマセーン」

あ。

眼鏡が店員を呼びやがった。

これじゃあ、まるで僕が優柔不断のポンコツみたいじゃないか。

結局冷やしにした。

ズルッ

グッグッグッ

最近は健康を意識してよく噛んで食べるようにしている。

一口30回を目安に噛む。いい感じに満足するのだ。

冷やしラーメン。美味しかった。

よく考えてみたら女子高生を連れ回すのは合法なのだろうか。

よく考えてみたら怖い。

でも

よく考えてみたらお金渡してやましい事をしている訳じゃあないのでセーフだろう。

ラーメン美味かったし。