雨天、青空はまだ来ない(中編)

 保健室を利用したのはいつの時以来だろう。

 俺が覚えている限りでは中学三年生の十月頃の保健室登校が最後の利用だったと思う。

 健康と身体の頑丈さだけが自分の取り柄だと思っていたけど。

 寝不足の上に体育の授業がランニングだったせいなのか昼休みを前に変な熱が出てしまった。

 身体が濡れたまま放置したせいで風邪でも引いてしまったのだろうか。

 あるいは難しい事を考えすぎて知恵熱でも出たのだろうか。

 どっちにしろ情けない。小さい子供じゃあるまいし。

「……見つけましたよ先輩」

 熱に浮かされて保健室の天井を呆然と眺めていたら、カーテンの隙間からひょっこりと現れる小柄な女子が目に入った。

「先輩が保健室にいるのは流石に美夜子も予想外でしたよ」

 俺に気を遣っているのか小声でヒソヒソと話す後輩女子。

「馬鹿は風邪をひかないとは言いますけど、先輩でも体調不良になる事ってあるんですね。美夜子は今しがた人体の神秘を思い知らされました」

「…………」

 開口一番に人を馬鹿にするとか、ホント良い度胸してるな、お前。

「……お前、何しに来た?」

 俺の率直な質問に後輩女子はふふんと鼻を鳴らす。

「ご挨拶ですねー。美夜子はただ先輩のことが心配でお見舞いに来ただけですよ。三限の休み時間に教室を訪ねたら先輩のお姿が見えなかったので」

「見舞いって、病院じゃあるまいし」

「病院も保健室も似た様な物ですよ」

 そんな会話を交わした後で後輩女子はいそいそと俺の足元付近であるベッドの隅っこに腰掛ける。

「お前、勝手に入ると後で保険医の先生に怒られるぞ」

「ご心配には及びません。美夜子も今から保健室を利用するので」

「……とても具合悪そうには見えないけどな」

「もち仮病のサボタージュです」

 キラリと瞳を輝かせ下らないことをキメ顔でのたまうサボり魔後輩。

「そんなんで良いのか、お前の学園生活は」

「いえいえ。先輩よりはバラ色の学園生活を送っていますので悪しからず」

「最後に悪しからずをつければ何でも許されると思うなよ……」

「ふむ? なんだか先輩のツッコミにいつものキレがありませんねー。そんなに具合が悪いんですか?」

「そりゃ熱があるからな」

「どれどれ?」

 孫の手みたいなてのひらが俺の額にピタリと張り付く。避ける気力が残っていないため後輩にされるがままの状態だった。

「ふむふむ。結構熱がありますね」

 少しひんやりした後輩の手が妙に心地良かった。

「うーん。三十八度五分といったところですかね」

「そんな雑な計り方で良くわかるな」

 人間体温計かお前。

 しかも当たってるし。

 さっき計った体温計でも三十八度五分だった。

「こんなに熱があるなら学校休めば良かったじゃないですか」

「学校に来てから熱が出たんだよ。体育の授業中にむさ苦しい奴が絡んで来たからな」

「ふむ? むさ苦しい奴ですか?」

三条さんじょうだよ。お前も昨日見ただろ。あれだ」

「……ああ、あの無駄に熱苦しい方ですか。それは災難でしたねー」

 まぁ、アイツが体育の授業中に「勝負だ青海!」とか言って絡んで来るのは今に始まった事じゃないけど。

 三条が近くに来ると体感温度が五度くらい上がってる気がするんだよなぁ。

「で? 結局のところお前の用事は何なんだ? 俺に用があったんだろ?」

「はい。部活の件で先輩に最終確認を取りたくてうかがいました」

「最終確認? なんの?」

「入部届けの署名サインと意思確認です」

「入部届けはともかく意思確認って必要なのか?」

「必要ですよ」

 後輩女子の美夜子は。

「本当に文芸部で……いえ、“バスケに未練”はないんですか?」

 そんな答えの分かりきった質問を俺にたずねて来た。

「……ねーよ。なんだよ、その確認。お前が文芸部にしろってプレゼンして来たんだろ」

 昨日の昼休みにお前がわざわざ資料まで持って来て長々と文芸部に入部するメリットを説明してきたから俺も部活を始める気になったんだ。

「いえ、昨日も熱烈に三条先輩がバスケ部に勧誘してたじゃないですか。なんだかんだで先輩はバスケがやりたいのかと思いまして」

「…………」

 ふと昨日の昼休みの光景が脳裏をかすめる。

『ふははは! 見つけたぞ青海ぃぃぃぃ! さぁ、バスケ部に入部して俺と一緒に青春の1ページを作ろうぜ!』

 ──思い出すだけでもむさ苦しいわ。

「ねーよ。俺にはもうバスケをやる理由がないからな」

「…………理由、ですか」

 それって、と美夜子は藪から棒な質問を俺に聞いてきた。

「大智くんが隣りにいないからですか?」

「…………」

 コイツは。急に答え辛い質問をしてくるなよ。

 デリカシーがないな。

 コイツの場合、無遠慮に核心をついてくるから余計にタチが悪い。

「大智くんと一緒にバスケが出来ないから先輩は──」

「アイツは関係ない」

 食い気味に否定して口から出かかっていた美夜子の言葉をさえぎる。

「……入部届けは後で書くから机の中にでも入れておいてくれ」

「…………はい。わかりました」

 何か言いたげな表情の美夜子を尻目に俺は。

「用件はそれだけか? なら悪いけどもう席を外してくれ。これ以上話すとむさい奴を思い出して熱がさらに上がりそうだからな」

 そう言って後輩に退席を促す。

「…………」

 不服そうな表情。

 なんでお前がバスケ部に固執するのかはよく分からないけど。

「俺は少し寝るから」

「…………はい。分かりました。美夜子はこの辺でおいとまさせていただきます」

「ああ、じゃあな」

「失礼しました」

 律儀に小さい頭をペコリと下げて白地のカーテンの外へ消えて行く美夜子。

「…………」

 行った、か。

 相変わらず騒々そうぞうしい奴だ。

 お前と話したせいで熱が上がった気分だよ。

 保健室の天井を呆然と眺めると再び意識が熱に浮かされて徐々に目蓋まぶたが閉じ始める。

 視界が暗くなってから数秒後、俺は意識をフッと微睡の中に手放した。

 ■ ■ ■

 俺が見たその夢は懐古と呼ぶには充分過ぎるほど古くて懐かしい夢だった。

「は、はじめまして。あたしはひめかわひかりです。よろしく、です」

「はじめまして。おれはひめかわたいちです。よろしく」

 ペコリと小さな頭を下げる明るい茶髪の二人の子供。

 背も顔も声も性格もそっくりで。

 髪型と目の色だけが違う双子。

 二卵性双生児だから普通ならあんまり顔は似ていないはずなんだけど。

「はじめまして。ボクはかしわざきやまとです」

「はじめまして。わたしはおびおりいおりです。よろしくおねがいします」

「おれはたにはまたけるっていうんだ。よろしくなー」

 ジュースとお菓子が並んだテーブルを囲んで挨拶を交わす三人と二人の子供。幼稚園から一緒だった三人組。小学校入学前の三月頃に引っ越してきた二人のなんちゃって外国人の兄妹きょうだい

 ああ、この光景には覚えがある。

 この夢は俺と伊織と健の三人が初めて姫川家のホームパーティーに招待された時だ。

 顔合わせというか、親睦会というべきか。

 このパーティーはこれから同じ小学校に通う者同士で親睦を深めてもらおうという姫川夫妻のはからいで開催されたものだ。

 多分、ろくな会話も自己紹介もないと見た目からして二人が外国人だと勘違いされるからだろう。

 いや、外国人うんぬんよりも二人が双子なのに“性別が違う”ことをあらかじめ知らせるためだろう。

 当時五歳だった俺に一番必要なのはその情報だった。

 だって──。

「たいち“ちゃん”って女の子なのに変わったお名前なんだね」

 俺、初対面の時は大智のことナチュラルに女だと思っていたから。

「は、はぁっ!?」

 俺に女の子と言われメラメラと怒りの炎を燃やす五歳児の大智。

「バカやろーお、おれは男だ!」

 ポカリと俺の頭を叩く大智。

「えっ!? そうなの? ご、ごめん」

 叩かれた衝撃よりもこんなに可愛い子が男の子だという事実に当時の俺はもの凄い衝撃を受けた。

 大智は男になった姫光であり、姫光は女になった大智である。

 中学に上がるまで大智は他人から姫光の姉だと勘違いされるほどとにかく容姿が女の子らしかった。

「コラッ、やめなさい、たいち。パーティの時はおぎょうぎよくしてなさいってママに言われたでしょ」

「うっせーよヒッカ。ママにチクッたらただじゃおかねーからな」

 キーキーと金切り声をあげて大智を叱る姫光とギャーギャーと恐竜の様に喚く大智。

 この二人の兄妹喧嘩なんて日常茶飯事過ぎてあまり新鮮味がないけど。

 それでもやっぱり、こうしてみるとどこか懐かしさを感じる。

「だいじょうぶ? やまと」

「う、うん。大丈夫だよ、いおりくん」

「にゃはは、やまとはドジだなー」

 なんていうか、夢で振り返ると伊織は本当にボーイッシュだし、大智は姫光と一緒でめちゃくちゃ可愛いし。健は相変わらずの能天気ぶりだ。

 自分で言うのも何だけど。

 一人称がボクだった当時の俺は自分でもびっくりするくらい心が純粋ピュアな子供だった。

「ごめんね、たいちくん。ひかりちゃんと一緒でとっても“かわいい”からボク、たいちくんのこと女の子だと思ったんだ」

 悲報。五歳児の俺、火に油を注ぐ。

「あ、あたしってかわいいんだ……」

「お、男にかわいいとか言ってんじゃねーよ! バカやろー」

 兄妹揃って顔を赤らめる二人。

「…………むぅ」

「にゃはは、やまとはバカやろーだな」

 何故かむくれる伊織と馬鹿みたいにケラケラと笑う健。

 まぁ、あれだ。

 大智の目線で見れば俺は自分のコンプレックスを刺激する嫌な奴に見えたのかもしれない。

 大智は自分が女顔なのをもの凄く気にしている。それはおそらく今も続いている。

 多分、俺の第一印象最悪だったんだろうな。

 正直言って俺の方も大智の第一印象はあんまり良くなかったと思う。すぐに手をあげる短気な奴だって。

 そんな印象最悪な相手なのに。どうして俺達は。

『ヤマ、俺様と一緒に海釣りに行こーぜ。もちろんタケも一緒にな』

 夢の中で大智の言葉が走馬灯の様に流れる。

『んだよダチ公。親友マブダチに水臭えことはいいっこ無しだ』

 どうして俺達は親友になれたのだろう。

『か、勘違いすんなよ。別に俺様はヤマのこと、き、嫌いじゃねーからな?』

 ──ああ、そうだよな。

 本気で嫌いだったら俺みたいな面倒臭い奴となんか親友になったりしないよな。

 俺もお前みたいな面倒臭い奴、好きじゃなきゃ親友にならねーよ。

『来年こそは優勝してヒッカにビシッと告ってやろーぜ。なぁ、そーだろヤマ?』

 ──分かってるよ。

『……馬鹿野郎。だから言ったんだよ』

 悪いのは俺の方だって。

『……もうお前とは絶交だからな』

 見捨てられても仕方がない。約束を破ったのは俺の方だから。

 そうだよ。

 俺は今まで一体何を恨んでいたんだ。

 何に対して憤りを感じていたんだ?

 本当に悪いのは──諸悪の根源は──。

「……先輩、起きてますか?」

 やっぱり俺が──うん?

「寝てますよね? 起きてませんよね?」

 なんか夢の最中なのに耳元でもにょもにょと小声が聞こえる。

「では、いただきまーす」

 いただきますって何を?

 そう思った瞬間にフッと俺の意識が夢の世界から現実に引き戻された。

「んー♡」

 目を開けば、そこには唇を突き出した美夜子のキス顔が眼前にまで迫っていた。

「…………」

 何やってんだ、この後輩。

「……必殺、シャイニングフィンガー」

 ガシッと人の寝込みを襲う不届き者の額にアイアンクローが炸裂する。

「イタタタタッ、何するんですか先輩!?」

「お前、今俺に何するつもりだった?」

「違いますっ! 美夜子はただ先輩のお熱を計ろうとしただけですってば!」

「熱はさっき計っただろーがっ」

「ごめんなさいっ。謝るんで今すぐ美夜子のチャーミングなおでこから手を離して下さい。今すぐ離さないと美夜子裁判で先輩を婦女暴行罪の罪に問いますよ!?」

 ペチペチと俺の腕をタップするキス魔後輩をシャイニングフィンガーの拘束から解放してやる。

「……ふぅ、危うく美夜子のプリティーなおでこにあとが残るところでした」

「そんなに強く掴んでないけどな」

 というか、押しのけただけで痛みなんて感じないはずなんだが。

 オーバーリアクションすんなよ俺が暴力振るったと誤解されるだろ。

「もう、どうせ痕をつけるならキスマークにして欲しいですよ。まったく、酷い目に遭いました」

 ブツブツと文句を垂れながら手ぐしで乱れた前髪を整える美夜子。

「お前、教室に戻ったんじゃないのか?」

「戻りましたよ?」

「じゃあ、なんでここに居る」

「今は昼休みなので先輩の容態を確認しに来ました」

「はっ? 昼休み?」

 スマホの時計で時間を確認したら時刻はもうすでに十二時半を過ぎていた。

「……一時間も寝てたのか」

 一度寝ると一時間なんてあっという間に過ぎるな。

「……結構な時間眠った割に熱が下がる気配がないな」

 むしろ熱が上がった気さえする。

「先輩、今日はもう早退しましょう。美夜子も一緒に帰りますので」

「早退はともかくお前と一緒に帰る必要性を感じないんだが?」

「何言ってるんですか、美夜子が先輩をお家まで送って差し上げますよ」

「……送るって、どうやって?」

「電話でお父さんを召喚します」

「タクシー感覚で親父さんを呼び出すな」

 末子の娘にこき使われる弁護士の父親とか生で見たくねえよ。

「本当なら病院に連行したいところですが、何処かの誰かさんは『大きな病院』が大嫌いみたいですし。ここは仕方なく送迎で妥協してあげますよ」

「斬新な譲歩の仕方だな。そんなの了承出来ねーよ」

「んもー、先輩は強情ですね。たまには美夜子に甘えてくれても良いんですよ?」

「お前は親父さんに甘えるのを控えろよ。少しくらいは」

 たかが学生の帰宅のために多忙な弁護士から送迎してもらうとか申し訳なさ過ぎる。

 まぁ、ありがたいと言えばありがたいんだけど。

「こんなザーザー降りの中を徒歩で帰ったら余計に具合が悪くなりますよ」

 美夜子が「見てくださいよ」とカーテンをサッと開けると窓の外はバケツをひっくり返した様な雨が降り注いでいた。

 窓ガラスにビチャビチャと打ち付けられる雨粒。

「……ほんと、天気予報って外れる時は外れるよな」

「世の中そんなものですよ」

 美夜子はいそいそとポケットから猫柄のスマホを取り出して誰かに電話する素振りを見せる。

「あ、お父さん今大丈夫? 美夜子ね、今日はもう早退するから学校まで迎えに来て欲しいんだけど」

 チラリとこちらに目を配りニヤリと不適な笑みを浮かべる美夜子。

「うん。それでね、大和くんも具合が悪いみたいだからついでに家まで送ってて欲しいんだけど」

 人の了承無しに勝手に話を進められた。

「うん、大和くん。青海さんの」

 そういえば最後に美夜子の親父さんに会ったのっていつの時だっただろう。

 あれは──父さんと母さんの離婚前の時だったか。

 離婚って弁護士に相談しないといけないほど面倒なことなのだろうか。

 確か母さんと美夜子の親父さんって高校時代のクラスメイトなんだっけ。

 そんな事をボーッと考えていたら美夜子がこちらに向かってパチリとウインクをしてきた。

「うん。十分後ね。分かった」

 どうやら話がついたらしい。

「というわけで、先輩は気兼ねなく美夜子の厚意に甘えて下さいね?」

「何が「というわけで」だよ。勝手に話を進めんな」

「む、美夜子の送迎ではご不満ですか?」

「そうじゃねーよ。親父さんを巻き込むなって言ってんだ」

「大丈夫ですよ。お父さんも愛娘に甘えられて喜んでますから」

「手前で手前を愛娘とか言うな」

 まぁ、こうなった以上後輩の厚意に応えるしかないか。

「なんつーか、お前がそこまで俺の送迎に固執する理由がイマイチ分からないんだけど」

 俺がそう質問すると美夜子はこう返した。

「決まってるじゃないですか。恩返しですよ」

「恩返し? 何の?」

「小学校の時に傘を貸してもらった恩ですよ」

「……ああ、そんな事もあったな」

 たかがそんな事で恩を感じるとか。言われたこっちが恥ずかしくなる。

「美夜子は先輩──大和くんから返しきれないほどの恩を貰ってますから」

「…………そうか」

 そんな会話を交わした後、美夜子と一旦別れて自教室で帰り支度を済ませて隣の席にいる隣人に早退のむねを伝る。

「うん。早退の件はボクが後で新発田しばた先生に伝えておくよ」

 隣人の委員長様は「お大事にね」という別れ言葉を残して五限の授業に向かった。俺も支度を終えて玄関に向かう。

「……なぁ、美夜子」

 玄関先で後輩と合流して俺はふと思った。

「お前、本当に俺のこと──好きなんだよな?」

 そんな今更過ぎる野暮な質問を後輩に投げ掛ける。

「もー先輩は唐変木ですねー。好きじゃなかったら寝込みを襲ってキスしませんよ」

「……お前、寝込みを襲った事を認めたな?」

「先輩、そこは流す部分です」

 そうだよな。

 たとえその“可能性”に気付いていても気付いていないフリをするのが正しい『選択』だよな。

 知らぬが仏とも言うし。知らない方が幸せなことだってある。

「あっ、お父さん遅ーい」

 雨天の中、俺は後輩に連れられてお高そうなSUVから降りた中年男性の所へ向かう。

 久しぶりに会った美夜子の親父さんは過ぎた年月の分だけ老けて見えた。

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