エピローグ、何かが違う朝
後日談、そして今回のエピローグ。
そんないかにも青春ラブコメ的な赤裸々なエピソードがあっても、俺の日常に劇的な変化があるわけもなく。
いつも通りにスマホと目覚まし時計のアラームに起こされて気怠い身体を引きずりながら自分の部屋を出る。
そして仕事の疲れからか、仕事着である白衣を着たままリビングで死んだ様に眠っている母さんに毛布をそっとかける。
いつも通りの朝、いつも通りの起床時間、いつも通りの行動。
簡素な朝食、愛犬の世話、そして朝の
あの日からもうすぐ二年の月日が経とうとしている。
いつも通りの朝、いつも通りの時間、いつも通りの場所。
特に変わらない日常。
特に変わっていない自分。
でも一つだけ──いや二つだけ、今日から違う事がある。
五月二十五日の朝になって変わった事と言えば。
今日から夏服に衣替えした事と。
「おはよ。大和」
「おはよう。姫光」
朝の挨拶が一回増えた事くらいだ。
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