壱ノ不思議 廊下の怪(42p)

 おばあちゃんは、もしかしたら、もう休んでいるかも知れない、声を掛けたりして、起こしてしまったら悪い。

 そっと、襖を少しだけ開けて、中の様子を伺った。

 部屋の中は暗い。

 何も見えない。

 明りが消えているという事は、おばあちゃんはもう寝ているのだ。

 襖を閉めて、音を立てない様に気をつけながら来た道を引き返した。

 今、何時何だろう。

 もう十時位になっただろうか?

 ここはとても静かだ。

 明日になったら何をしようか?

 家の中を見て回って、それから外へ出て、この辺りを散策する事にしよう。

 明日は何か手伝いをして、少しでも役に立とう。

 雪絵お姉さんとテレビを見て、お風呂に入って、それから、それから、宿題もしなくてはならない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る