　私がニヤニヤして言うと、雪絵お姉さんもニヤリとして、「早紀ちゃんはどんな感じの男の子がタイプなのよ？」と聞いて来た。

「うーん、どうだろう。あっ、でも、顔で言ったら、この番組のMCの人は好きなタイプかも……」

「あらぁ、私と気が合うじゃないの！　嬉しいわね。あっ！　番組が始まったわ！」

　私は番組が終了するまでの一時間半もの間、雪絵お姉さんと二人、番組を見続けた。

　雪絵お姉さんは、番組を挟むCMの間にお風呂を沸かしに行ったり、私はトイレへ行ったりして、お互い、短いCMの時間を利用して効率良く行動し、番組の内容を見逃さない様にした。

　番組は、良い所でCMが入り、私達二人は、MCの『続きはCMの後で！』の声を合図に椅子取りゲームみたいに急いで行動した。

　二人して、CMが始まると何やかやと行動していたので、番組が終わる頃には私達は額にうっすら汗をかいていた。

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