風航路

ベネ・水代

詩集 「北天に」より

北天乙女

北のつ星、


北のつ星。


座すは天上、北のはて



巡りを巡る星空に


愁いの歌を口ずさむ。


かつて駆けたる空の道、


馳せる想いのゆらめきて。


濡れた瞳の輝きは


今宵も空の北の涯。



北の果つ星、


北の果つ星。


囚われ姫の遠い歌。





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地球から見て天の中心とされる北極星。

実は千年単位の時間をかけて「交代」します。

次の交代まで約二千年、天の極北に据えられる

ポラリス(こぐま座α星)に捧げます。


(以下、Wikipedia「北極星」より抜粋)


北極星は歳差運動のため、約25,800年周期で

移行する。現在の地球の北極星は、こぐま座

α星のポラリス。


過去の北極星:

 ベガ(こと座α星):紀元前11,500年頃

 りゅう座α星:紀元前2,790年頃

 こぐま座β星:紀元前1,100年頃

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