前田薫八の「勝手に受賞作読んでみた感想文」

第1回MF文庫Jライトノベル新人賞

個人的おすすめ作品ベスト３

１位　ネクラ少女は黒魔法で恋をする

２位　クリスマス上等。

３位　彼女はミサイル

　１位の「ネクラ少女は黒魔法で恋をする」はとても性格がいいとは言えないヒロインが黒魔法を使って美少女へと生まれ変わるお話。しかし、その黒魔法の代償は恋をしてはいけないというものだった。ネクラ少女で恋などしたことがなかったヒロインは迷うことなく悪魔との契約をしてしまうのだが……。がんばる乙女のラブコメが好きな人にオススメ！

　２位の「クリスマス上等。」はクリスマスイブ、なぜか薄幸少女を救うことになった主人公。しかし、それはまさかのテロリストたちとの戦いに発展していく。クリスマスで一人ぼっちの主人公でも少女を救えることができるのか！？

　３位の「彼女はミサイル」はとんどもないハチャメチャな幼馴染ヒロインがネットアイドルになるために主人公を振り回すお話。ネットアイドルと言ってもユーチューバーなどではなく、サイトを開設してアクセス数を競うという設定に時代を感じましたね。当時のネット環境などを面白く思える人にオススメ！

その他の作品の感想

「青葉くんとウチュウ・ジン」：ある日クラスごと宇宙に飛ばされ、白い巨竜と戦えと言われる主人公たち。そこから宇宙人と知り合いになり、主人公たちの生活はハチャメチャに！

「かのこん」：妖狐のヒロインがとにかく可愛いライトノベル。この時代でここまでラブコメらしいラブコメも珍しいかも？　あとイラストが可愛い！

「ゴーレム×ガールズ」：冴えない主人公がゴーレムの彼女を作るお話。卑屈な性格な主人公だが、ゴーレムや周囲の人たちと接していき、どう変わっていくのか！？

「蟲と眼球とテディベア」：ＭＦ文庫新人賞とは思えないほどヘヴィな雰囲気な作品。主人公の教師が生徒の少女を溺愛しているのだが、ある日その少女は眼球を……！　ああああ！！

「魔法鍵師カルナの冒険」：今回のファンタジー枠。魔法でカギを開ける仕事を中心にしているのが面白かったポイント。カギを開けるということでよくこんなストーリーができるものだと感心しました。

総評

　今回は記念すべき第一回ということで多くの作品が受賞していました。ジャンルも様々なのですが、やはり印象としては恋愛やラブコメといった要素の作品が多い印象。ＭＦ文庫新人賞自体がそういうものを中心にして受賞させるためにつくられたということなのでしょうか？