第6回小学館ライトノベル大賞

個人的おすすめ作品ベスト3


1位 下ネタという概念が存在しない退屈な世界

2位 俺、ツインテールになります。

3位 こわれた人々


 1位の「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」はタイトルにあるように性知識が制限され、下ネタという概念が消失した世界のお話です。はっきり言ってぶっ飛んでます。ほぼすべて下ネタで構成されていると言っても過言ではないほど下ネタの嵐。私はそこまで下ネタが好きではないのですが、ここまで露骨にやられると逆に清々しく読むことができました。これを狙ってやったとしたら作者は天才ですね。読むときは近くに人がいないことを確認してから読みましょう!


 2位の「俺、ツインテールになります。」はぶっ飛んでるラノベ第二弾。異世界からツインテールという属性を奪うために侵略してきたやつらに、主人公(男)が少女のツインテールになって戦うという物語。アニメかもされ、最近完結したようです。ラブコメチックな恋愛もあり、ギャグテイストで話が進むので読みやすい。敵も味方もバカなやつらばかりなのにここまで突き抜けると逆にカッコいいと思ってしまいました。結局は人のカッコよさとは信念の強さなのではなかろうか……。この本ではその信念とはツインテールですが。


 3位の「こわれた人々」はウラビトと呼ばれる幽霊のような存在と戦う主人公の物語。他の人には見えない敵と戦っているため、主人公の行動は奇行としか目に移らない。そんな主人公を気にするヒロインも、主人公は突き放してしまう。素直になれない主人公とヒロインとの関係、ウラビトとの戦いはどうなるか。必見です!





その他の作品の感想


「狩りりんぐ!」:ボーガンなどの武器を使ってイノシシなどを狩る狩人の物語。現在の日本ではボーガンを使った狩猟は禁止されているようなので、真似しないように注意しましょう!


「猫にはなれないご職業」:猫又が主役……なのかな? とにかく人間のように喋る猫が陰陽師として戦う物語。ヒロインの一人は腐女子だし、もう一人のヒロインはパンツ丸見えだし、まともなキャラはいないのか。



総評

 この回からはアニメ化作品が二つも出ている当たり回だったのではないでしょうか。しかもその二つともかなりぶっ飛んだ作品というのが印象的です。よくこれを受賞させたなと、ガガガの懐の広さというか、尖ったもの好きはこの頃からだったんだなぁと思いましたね。

 傾向としては異世界系がなかったのが印象的。どれもベースは現代日本ですね。まあ、異世界というものに頼らなくてもこれだけ特徴的な作品たちなら現代日本でも十分な気がします。むしろそれだけでお腹いっぱいかも。

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