ミキサー

ガーガーとミキサーが騒ぐ

うるさいな


時々鳴り止んでは

また騒ぐ


黙ればいいのに


そんな気持ちはお構いなしに

延々と不規則に

騒いでいる


どろどろの中身が

光るグラスに注がれて

一筋外へ逃げようとしている


それを逃がさないようにしながら

口の中へ流し込む


今日は小松菜とにんじんとレモンだな


暑い夏の朝の体に

染み渡っていく


今日もこれで乗り切れそうだ


毎朝ありがとう

騒がしいミキサーくん

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る