愛する健康

 暴飲暴食。過度な飲酒喫煙。不規則な睡眠時間に、偏った食生活。外出キライ自分の部屋サイコー。大沼ヒロシという人間は、不健康の塊です。不健康の権化です。不健康そのものです。



★マルぼんからのお願い:未成年の飲酒喫煙は法律で禁止されています。大沼ヒロシは命の価値を知らないバカなので、躊躇なくやってしまっております。皆さんは絶対に真似しないでくださいね



 ヒロシに早死にされたら困るマルぼんは、ヒロシを健康にするため、とある機密道具を出すことを決意しました。



マルぼん「この等身大美少女フィギュアを見てみな」



ヒロシ「興味ないね」



マルぼん「いいから、見てみろよ。こいつ……動くぜ」



ヒロシ「え、マジで?」



マルぼん「おうともよ。このスイッチを押してみな」



 ポチっとな



フィギュア「……」



ヒロシ「あ、動いた!」



フィギュア「なにあんた、気色悪い」



ヒロシ「!」



フィギュア「近寄らないでくれる」



ヒロシ「!!」



フィギュア「蛆虫」



ヒロシ「!!!」



フィギュア「醜い豚」



ヒロシ「!!!!」





マルぼん「この動くフィギュアはね、好感度が設定されている。その好感度はスイッチを押した人の健康状態と比例しているんだ。スイッチを押した人が健康なら、このフィギュアの好感度が上がり、ものすごく甘えてきたり、萌えるイベントがわんさか起こる。18禁なイベントだっておこる。スイッチを押した人が不健康なら、好感度が下がり、冷たい態度を取られる。今フィギュアが暴言を吐いたのは、キミが不健康だからさ。いいかい、このフィギュアと色々イベントを起こしたければ、生活を改めて」



ヒロシ「罵って!」



フィギュア「豚!」



ヒロシ「もっと! 激しく!」



 ヒロシはMだったので、冷たい態度は望むところでした。



ヒロシ「もっともっと、冷たくしてもらいたい!」



 こうしてヒロシは自ら進んで不健康になるように努めました。そして10年後に短い生涯を終えました。完。

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